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【東中野五丁目小滝町会】華州園

2016年8月31日

東中野本通りと神田川の間の高台・通称「小滝台」は、以前は、「華州(かしゅう)園(えん)」と呼ばれていました。

「華州園」と言う名称は、明治の末頃、各種の花を四季折々咲かせ、東京の市中に提供する花園があったところからつけられたようです。それ以前は、江戸時代、京都の両替商・仙波氏の所有だあったところから「仙波山」とも呼ばれ、さらに時代をさかのぼると、この場所は将軍の「鷹狩場」として、また春日局の下屋敷があったとも伝えられ、歴史的に見ても伝説や話題の多い場所でもあります。

 その華州園も大正時代に入ると花の栽培を止め、1区画600〜2600坪という単位で分譲され、各界の名士が移り住むようになりました。藤堂伯爵、九鬼水軍の九鬼氏、三越社長の中村利器太郎氏、陸軍大将の井上、尾野両氏などが知られています。

また、中国の周恩来元首相も19歳で、日本に留学したころ、この華州園に住んでいた記録があります。

(東中野今昔物語抜粋)

場所
華州園
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