中野区役所前 犬屋敷の名残を伝える犬の像
- 2016年8月30日
動物好きで知られた5代将軍綱吉は「生類憐みの令」を出し、特に犬の保護は徹底して行われていたことは有名な話です。この「生類憐みの令」と中野区、きってもきれない関係にあることをご存知でしょうか?
実は現在の中野区役所周辺には江戸の野良犬を収容するための「御囲(おかこい)」(通称犬屋敷)があったのです。当時は数百棟の犬小屋、飼場、日除場、子犬養育場があり、多くの役人や医者が常駐していたといわれています。その範囲は広く、東はZEROホール近辺から、西は環七あたりまで、最盛期で約30万坪(東京ドーム約20個分)あったと言われ、その中になんと約8万頭の犬が住んでいたそうです。
中野区役所の入口横には、それを伝える犬像があります。区役所のある中野4丁目一帯の「囲町」という旧名は、この犬囲いがあったことに由来するのです。
- 場所
- 中野区中野 4-8 中野区役所前
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- 歴史